「くたばれ、眼鏡情報!人まね禁止」
書いてるやつらも素人だ!大丈夫!書を捨てて街へでよう
      ・・・・・続、さらばブランド、こんにちは、わたし・・・・・


いわゆる、メガネのデザイン自体が、デザインとして市民権を認められてなかったといっても、
過言ではない時代でした。ですから、ファッションブランドの名前に頼らざるを得ない状況でした。

もちろん、そのデザイナーがデザインしたものでないことは、言うまでもなく、図面を引いていたのは、
いままでどうり、鯖江の方で、そのフレームにぽんと、名前が乗っかって、
「はいできあがり、これがパリの香りただよう・・・・・・・・」と、なるわけです。

当時三十前のわたしは、それがいやでいやで、しかたがなかったのです。
ファッションブランドの、名前をつけなくても、若い方、もしくは、当時、珍しかったメガネの好きな方に、
何とかアピールができないものか。そうしてオープンしたのが、オーグリー、1986年のことでした。

小泉さんじゃないけれど、今までのメガネ店のイメージを、ぶっ壊す、そのためには、店内から、
ファッションブランドのフレームを、なくしてしまう。
これが、当時の私が考えた新しいメガネショップのスタイルだったのです。

しかし、それは、すぐに壁にぶちあたりました。そんな商品が、なかったのです。    続く。