「くたばれ、眼鏡情報!人まね禁止」

「書いてるやつらも素人だ!大丈夫!書を捨てて街へでよう




ボクシング界において、「強さ」だけを誇る王者は数多く存在しました。
もちろん今も存在しています。しかし、「ザ・グレーテスト」とよばれるのは、
今も昔も 「モハメド・アリ」ただ一人です。



蝶のように舞い、蜂のように刺して強敵を倒し続けたこの不世出のアスリートは
数多くの輝く戦績とともに、彼の人生そのものが人々に深い感銘を与えています。
第二次大戦後を象徴する人といえば、おそらくビートルズとアリでしょう。
その昔、作家の野坂昭如さんが、日本の戦後を象徴する人として 
「三島 美空 長島」と言われましたが、それの世界版ですね。




アトランタオリンピックにおいて、パーキンソン病に犯された震える手で、
聖火をともしたその姿に、会場の全ての観客が立ち上がって
「アリ、アリ」と叫び続けた場面を 憶えておられる方も多いと思います。




そのアリがある日、ハーバード大学の卒業講演に招かれました。
以下はその時のハーバード大学の教授が語ったものです。




「その時、アリはすでにパーキンソン病が進行して失語症にかかっていた。
だから、私と彼は講演の草案を前もって作った。
私が彼に「盲腸」という言葉を教えると、
「おまえは、よくそんな長い言葉が憶えられるな」と、いたずらっぽく笑っていたよ。」



「講演が始まり、彼はその震える手で原稿を持ち、
不自由になったその口から、言葉を搾り出すようにして卒業生に語りかけた。
内容は「受けた教育を社会のために役立てるように」という話だった。
公演が終わると、2000人の学生達はスタンデイングオベーションで、
アリに感謝の意を表した。」




「その時、感極まった卒業生の一人が「チャンプ!即興で詩を!」と叫んだ。
静まり返る2000人の学生。するとアリは、しばらく考えたあげく、
じっと前を見すえて、ひとつの言葉を彼らに贈った。
「 ME,WE 」  俺、俺たち。




「私は今まで有史以来、この世で最も短い詩は「微生物の古代記」に書かれてある
「アダムは男であった」であると教えられてきた。
しかしこの時、この世の中にそれより短い詩が存在することを知った。」




「 ME,WE 俺、俺たち。たった単語2文字。
しかし、何と味わい深い言葉なのだろう。
とてつもなく偉大な男、それがモハメド・アリだ」




この詩の対極に位置する亀田のおとうちゃんでは、
その言葉の意味すら理解することは出来ないでしょう。


書いてる最中に、帝王 ジャック・二クラウスの話を思い出しました。
次回、書きます。    続く。