「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっ飛ばせ!」



           立川談志 大阪人を叱る



前回の日記で あんな粋な会見を開く人でも
やっていけなくなった大阪は変わってしまったのだろうか、と書きました。
ちょっとそのことについて思い出したことがあったので書いてみます。



今、大阪の知事は橋下さん。アゲンストの風強く、
なかなか苦労されてるみたいですね。
その橋下さん前の前が横山ノックさん。
セクハラでやめちゃいましたけど・・・。



そのノックさんが亡くなられた1年後、
あの立川談志師匠がテレビのコメントでこんなことをおっしゃってました。
「俺はね、ノックちゃんが亡くなった後、
しばらくして落語の会があって大阪へ行ったんだ。
その時ね、高座に上るなり客に向かって
「今日は落語やんねえ。やめた。
俺が今日、ここへ来たのは大阪府民を説教するために来たんだ。
あんた達を大阪府民の代表として話する。
おう、てめえら、なんで横山ノック見捨てた!
大阪人が知事を選ぶのは、東京都民が石原慎太郎担ぐのとはわけが違う。
「知事なんか誰でもええ。ノックにでもやらしとけ」
お上にコビない、この心意気こそが大阪の誇るべき文化じゃねえのか!
それを手のひら返したみたいに「大阪の恥」みたいにぬかしやがって。
ノックが女好きなんて半世紀以上前から
大阪府民のみんなが知ってるとこだろ。
それを承知で知事にしたんじゃねえのか!」




談志師匠の説教は延々と続いたそうです。
そういえばセクハラ裁判が始まる前に
やしきたかじんさんのテレビに
ゲストで出演してた上岡龍太郎さんが
「よう考えてみ。選挙運動中にやで、
しかも運転手が前にいてる車の中でや、
そんなもん、やってんのん決ってるやないか!」
たかじんさん「やっとるやっとる」
スタジオ中、大爆笑でした。




談志師匠や上岡さん、たかじんさんは乱暴なようですけど
「しゃあないやっちゃなあ、まあ堪忍したれ。
ほかにええとこ、いっぱい持っとるんやから」
という寛容さ、これが東京と違うとこだ、それを忘れずにいよう。
それこそが 我が大阪・・・・。そう言いたかったのだと思います。
次回も大阪の話です。