「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ」
       


             
             憧れの大工さんのお弁当



暑おますなぁ。梅雨明けまでもう少しの辛抱です。
ステラ烏丸の工事も ようやくピッチがあがってまいりました。



一旦、祇園祭の為の引渡しで中断しますが、
なんとか八月一日のオープンを迎えることが出来そうです。



私が始めて自分のお店の大工工事に接したのは、
二十二年前のオーグリーの時でした。
そのとき以来、何度も立ち会っていますが いっつも思うことがあります。
それは、この世の中の食べ物で 一番美味しそうに思えるのは、
大工さんが現場で食べてる 奥さんお手製の、
あのお弁当ではないかと思うのです。



汗をかいた仕事の昼休み、ペットボトルではなくて、
持参のポットの冷たくひやしたお茶を飲みながら、
色とりどりの、そいでもって たっぷりのおかずを 
これまたぎっちり詰めた白いご飯とともに、
静かに召し上がっておられる様子を見ていると、
美味しく食べ物をいただくには、何が大切かを見る思いがします。


愛情のこもったご馳走と、汗をかいたすがすがしさ。そしてロケーション。
大工さんだけが持つことが許される、至福の時間と思います。
あこがれるなぁ。        続く。