「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ!」




海の向こうから、ビックニュースが届きましたね。
イチロー選手が大リーグに新たなる歴史を刻みました。



それにしても、とてつもない男と同じ時代を生きてるんだなあ
と思わずにいられませんね。




ある意味、ここ十年の日本人の思考の中で、継続してることを前提として
ポジティブな考え方のいい意味での見本は
北野たけしとイチロー選手が示してるんじゃないかなと思っています。




何年か前、イチロー選手がシーズン最多安打の大リーグ記録を作った年
その何試合か前の出来事でした。
日本と違って大リーグはフランチャイズ制が確立しており
ほとんどがホームチームのファンで埋め尽くされます。
即ちビジターはオールアウェイ。サッカーといっしょです。




そのビジターの試合でイチロー選手は第一打席からヒットを打ち続け
五打席目で五本目のヒットを打ったとき
相手のピッチャーが「もう投げるところがない」
とマウンドの上から、イチロー選手に帽子を取って頭を下げたのです。




しかし、話はこれだけではありません。
イチロー選手は続く第六打席もボールを左中間に運びました。
すると信じられない光景がテレビの画面に映し出されたのです。
ベース上で、ユニホームの埃を掃うイチロー選手に向かって
スタンドのホームチームのファンが続々立ち上がり
スタンディングオベーションをはじめたのです。
最後はほとんどのファンが立ち上がって
この「日いずる国」からきた天才に拍手を送りました。




それに答えて軽く帽子をとって感謝の意を表すイチロー選手。
日米のプロ野球史に永遠に語り継がれるワンシーンでした。
40年前の野球少年がこの時代に生まれてよかったと思ったことを覚えています。
イチロー選手、おめでとうございます。
ケガなくいつまでもプレーされることをお祈りします。