「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ!」




小沢さん、怒ってますね。
「君は日本国憲法を読んだことがないのかね」と
すごんだあげく、自分で国事行為のところ、勘違いしてたんですから。
なかなかカッコ悪かったですね。




陛下に対して失礼云々は別として、いちばん気になったのは
「陛下もきっと喜んでお引き受けになると思いますよ」の部分。
勝手に決めちゃいかんよな。



かつて日本の軍部や政府が、天皇の意思であるとして
戦争にのめりこんでいったのは紛れもない事実。
日本人の皇室に対する思いは長い歴史の上に築かれたもの。
だから「皇室」と言われると、日本人は弱い。
弱いからこそ慎重に、杓子定規に取り扱う方が安全と思います。




以前、永六輔さんが、こんなことをおっしゃってました。
昭和天皇はマジックが大好きでいらっしゃる。
そこで宮内庁が日本でも有名な奇術師を皇居に呼んで
陛下の前でやってもらう事にしました。




いくつかのマジックを御覧になった陛下は大変喜ばれた。
そして最後に、その奇術師が小さなボールを左右の手に何度か移し変えて
「さて陛下、ボールはどちらにございますでしょうか」と尋ねました。



すると、陛下は、じーっと考えておられる。
もうそろそろお答えが頂けると思って待っていても
まだ、じーっと考えておられる。
どうしようと思っていたその時、陛下の横にいたお付きの人が
奇術師にそっと耳打ちをしました。
「・・・師匠、陛下は物事をお決めになりません。」




過去の苦い経験から皇室と政治の距離
国民と皇室の距離が出来上がりました。
それを「きっと喜んで・・・・」はダメでしょう。     続く