「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ!」




松喬さんと藤本義一さんのテレビでの
六代目笑福亭松鶴ネタの続き。
ある日のこと、松鶴師匠が家でいつものように
チビリチビリとやっておられます。
お相手は松喬さん。



酔いが回るほどに、酒飲み特有の愚痴が口をついて出ます。
「だいたい鶴瓶にしたかてなんにしたかて、
ろくに落語の稽古もさらさんくせに
何やゆうては、テレビばぁ〜かり出くさって どんならん!」


六代目の愚痴は続きます。
「その点、おまはんは偉い!テレビにうつつぬかさんと
ちゃ〜んと落語のけいこしとる。ホンマ偉い。ほめたる。」
松喬さんは、「恐れ入ります」



すると六代目、松喬さんの顔をじっと見るなり一言、
「お前・・・・米朝のスパイやな」
この話で藤本義一さん、番組終了まで、ずっと笑いっぱなし。
六代目の笑いのスケールの大きさを見せつけられたような話でした。