「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ!」



フォレスストレートで早くもゴーサインという
禁断のパフォーマンスを仕掛けた三才牝馬
その後の直線で日本の誇る二頭の名馬を
五馬身、六馬身と突き放していく・・・・。




信じられない光景を目の当たりにしてしまいました。
日本勢完敗。
両頭とも前哨戦に勝利して、意気上がる凱旋門賞でした。
新聞ではやし立ててたように「日本馬のワンツーフィニッシュか!」
とまでは、さすがに簡単なものではないとは思っていましたが
まさかここまでとは・・・。
世界は広いを痛感させられたレースでしたね。




でも、その昔にスピードシンボリが海を渡って半世紀近く。
今、日本には現役馬として
世界で二番目と四番目に強い優駿がいることもまぎれもない事実です。





レース後のマスコミなどの論調に「斤量の軽い三才牝馬で挑戦すべき」
とか「長期滞在させて、フランス仕様の馬に作り変えて」
のような意見がありましたが、絶対にそうではありません。




どこの国の馬が斤量が軽いからと言って
こぞってジャパンカップに三才牝馬を送り込むでしょうか。
どこの国の馬が府中の軽い高速決着の芝に合わす為に
春から日本で調教するでしょうか。




普通に、普段どうりに王道を歩んだ上で、世界の頂点に立つ。
これでこそ、ほんとうの世界のチャンピオンホースとして
競馬先進国のヨーロッパで認められるということだと思います。




はじめて凱旋門賞で二着したエルコンドルパサーは立派でした。
しかし今の日本のサラブレッドの水準は、彼の歩んだ道ではなくて
前哨戦ではじめての馬場を経験して次走に本番を迎える。
このまっとうなやり方で世界の頂点に立つ。
十分そのレベルにあることは,NO2とNO4を擁してる今を見れば
十分納得できるでしょう。




たしかに一着と二着では大きな違いがあります。
しかし間違いなくわが国のサラブレッドが世界の頂点に立つ日がきます。
それも、そう遠くない未来に・・・・・。