「おかめ はちもく 右も左もぶっとばせ」




ジャニーズ事務所のお家騒動で、スマップが解散の危機に見舞われたらしい。
スポーツ紙はもちろん、一般紙の1面にも載っていた。
TVで、お詫びの会見まであった。
その放送局では、定時ニュースで予告もしていた。





ベッキーは不倫疑惑で、相手の実家まで行ったのに「親しい友人です」
と言ったとして、その言動で嘘つきのレッテルを貼られた。




相変わらず、秋葉の歌姫たちはおおきな会場でじゃんけんをして
会場はその結果の度に、おとなの大歓声につつまれる。
テレビでは、それを現代というレンズに通せば
全ての社会現象の説明がつくかの如く
それなりの年齢の評論家が
若者の新しい文化として今夜も語りだす。




昨日、深夜にユーチューブで何気なく、それも久しぶりに
ライブのジェームステイラーを見た。



曲名は「ザ、ウォーター イズ ワイド」。
十七世紀に生まれた、スコットランドの民謡だ。
さほど大きくない静まり返った会場に、彼の美しい歌声と
澄み切ったバイオリンの音が響き渡る。




二人の女性観客のアップが写っていた。
一人は二十代。もう一人は五十代ぐらいだろうか。
その二人の舞台を見詰める目を見て
私は自分自身の中にある、暗澹たる気持ちを
おさえることが できなくなった。
もう今の風潮からして、私は年齢を重ね過ぎたのだろうか。




一度、時間があれば、ユーチューブをご覧になってください。
本当に 心打たれた時の人の姿を・・・・・・