「おかめ はちもく 右も左もぶっとばせ」



トランプ大統領が就任する前のビジネスの手口はこうです。
交渉相手に対して前もって側近が
「トランプ氏は決してあなたの目を見て話しはしません。
決して愛想のよい男ではありません。そしてまず自分の意見を全て最後まで
話し続けます。その間、あなたは話をすることはできません。
もちろん無駄な話をして時間を費やすことを最も嫌います。
最低限、あなたは以上の事を忘れずにいてください」




そのような念押しをして、側近がさったあと、部屋にトランプ氏がやってきます。
部屋に入ってきた彼がとる行動は、まず手を差し伸べて にこやかに握手をし
ソファーにかけることをすすめ、今日訪ねてきてくれたお礼をていねいに述べた後
「まずは、あなたのお話をお聞かせください。どんな些細な事でもおききします」
と、相手の目を見つめながら話しかけるのです。
これで相手は一ラウンドに出ばなをくじかれ
交渉の主導権はトランプ氏の手に握られるわけです。





診察室に入って氷のように冷たそうな医師が座っています。
あなたは恐る恐る話を始めます。
全部話終わった時に医師は
ぞのメガネの奥からあなたをクールに見つめながらこう語りかけました。
「あなたの説明、たいへんわかりやすくて助かりました。
では、今度は私の方からいくつかお聞きしてもいいですか?」





どうです。いかにもという感じの医師が診察がはじまったら全然感じと違った。
しかもいい方に・・・。
この手をトランプ氏は使ったわけです。





私は彼にそれをすすめました。
出来るだけ冷たく、偉そうにみえる眼鏡を選べと。
ただし、あとのセリフがちゃんと言えることは
言うまでもありません。