眼鏡越し 岡目八目、右も左もぶっ飛ばせ!



ダービーをふりかえって




十九回目の悲願達成。福永騎手、おめでとうございます。
私はあなたが、はじめてキングヘイローに騎乗して
ダービーに挑んだ時のことを、昨日のように覚えています。




レース後、検量室に写しだされたあなたの顔は真っ白で
目はうつろでしたね。
あれから二十年の歳月を経て、あなたは、十七番という致命的ともいえる外枠から
ワグネリアンを、ものの見事に 二コーナーを通過させて,向こう正面へエスコートしました。
ワグネリアンも よくかからずに、辛抱しましたね。





四コーナーから直線に入ってのたたき合い、見ごたえ十分。
最後は、まさに執念が乗り移ったかのように 
ワグネリアンエポカドーロをねじ伏せた所が ゴール板でした。





うれし涙にくれる あなたのウイニングランも印象に残っていますが、
それよりも レース後の検量室で、二着にやぶれたエポカドーロの藤原調教師が
帰ってきたあなたの頭をだきかかえて 祝福したシーンは
二十年前の検量室のあなたの姿と あい重なって
私は決して忘れることはないでしょう。




どこかのインタビューで、一流ジョッキーとなって
あの天才と謳われたお父さんも、ご家族も喜んでおられるでしょうと
マイクを向けられた時に、あなたは
「いえ、ほんとうの親孝行は、無事に怪我なく 騎手を引退した時だと思います」
そう答えておられましたね。




出来るだけ遠い日に、必ずその時がやってくるように願わずにはおれません。
本当におめでとうございます。末永いご活躍を。




PS                     反省文



私は、昨年に ワグネリアン号がデビューしたレースを見るなり 
「来年のダービー馬は彼」と心の中で叫んでいました。
そして、皐月賞の惨敗にもめげず、彼を追い求めましたが 
枠順発表の十七番という数字を見て、最後の最後で彼を裏切り、
おおきな罰を受けるはめになりました。




この場をかりましてワグネリアン号 福永騎手 関係者の方々に
深く お詫びを申し上げる次第でございます。
本当にごめんなさい。・・・・・・・ちきしょ〜 〜 〜!!!!!!!!!!!!!!!!!