オーナー日記

 

              永遠の井上 ドネア

 

 

ボクシングが小っちゃい頃から大好きでした。

昔は週三回,夜にボクシング中継があって 

全国放送で日本タイトルもかかっていない

ふつうの十回戦なんてのも放送されてました。

幾多の名選手 名試合を見てきましたが、

日本で行われた試合で

これほど心ふるわされた試合はありません。

すさまじい試合でした。

 

 

 

 

私はもともとドネアのファンです。

一番好きな外国人ボクサーです。

というより日本にはドネアのファンはいっぱいます。

恐らく歴代で最も愛された 外国人ボクサーでしょう。

 

 

 

 

親日家である彼は、武士道を愛し、今回のタイトルマッチも

「お互いが、一撃で試合を終わらせることが出来る。

恐らく、宮本武蔵佐々木小次郎のような試合になるだろう」

一撃では決まりませんでしたが

その一撃を繰り出し続けた あついハートと

高度な技術を十二回にわたって見せてくれました。

 

 

 

 

二回にカットしても 自分をコントロールして強打を繰り出した井上と

その井上に一歩も引かずに立ち向かったドネア。

最終ラウンドの最後に ドネアが井上に、

唸りを上げながら左右を振るったシーン

私は永遠に忘れないでしょう。

 

 

 

 

十一回のダウンシーンは確かにテンカウントで

レフリィーが止めに入った時点からは

十五秒近くたっていましたし

レフリィーのカウントした指もテンを現してはいました。

でも、テンでカウントアウトにするには 

あまりにも偉大な試合レフリィーもそう思ったんじゃぁ ないでしょうか。

だから試合が終わったとたん

大観衆は 不満を表すどころか

スタンディングオベイションを 

リングの両選手に送りました。

そしてドネアが退場するときに、多くのファンが

「ドネア、ありがとう!」と叫びました。

 

 

 

二千十九年 十一月七日は

日本ボクシング界にとって、「永遠」の日になりました。

 

PS 井上選手、おめでとうございます。

ドネア負けて、ちょっと複雑。