オーナー日記

 

 

 

             取り損ねた ダービー

 

 

後の祭りとは、このことである。

タラ レバは言っても 仕方がないけど

今年のダービーは 取れていた

いや 取っておかなければ ならなかったのだ。

 

 

 

 

ここまで私が 叫び続けるのには訳がある。

三年前のこの日、すなわち

福永祐一が ワグネリアンで 

悲願のダービー制覇を果たしたことを

思い出せば、ことしのダービーは取れていたのだ!

 

 

 

 

レース後に 思い出に残るシーンがあった。

外枠を克服して、ついに

ダービージョッキ―の座を手に入れた福永祐一

人目もはばかることなく、鞍上で号泣した。

そしてそのまま 大歓声に迎えられての

ウイニングラン

 

 

 

 

馬道を通って検量が終わった時だ。

二人の男が福永を待っていた。

一人は「よくやった!」と

ヘルメットを脱いだ福永の頭を撫でまわし、

もう一人の男は「よかった、よかった おめでとう!」

と、彼を抱きしめた。

この二人 藤原調教師とその調教助手。

そして 驚くべきことに、

このダービーで二着に僅差で敗れたエポカドーロは

この藤原きゅう舎の所属馬だったのだ。

そのシーンはいまでも はっきりと覚えているし

もちろん胸も熱くした。

 

 

 

 

福永が 藤原きゅう舎に騎乗という事を見落とした。

見落とさなければ印が何であろうが、調子がどうであろうが

単勝一点買いだった!

 

 

 

しまった!本当にしまった!胸を熱くしたことを  

思い出さなかった私に、競馬の神様から 天罰が下ったのだ。

 

 

 

仕方がない。来年のダービーまで

胸を熱くしたことは、絶対に忘れずにいよう・・・・と

心に誓う今日 この頃です。