「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ」



今日は、全くのプライベート。
大変悲しいことが起きてしまいました。
訃報です。



私の大好きだった日本ナンバーワンのブルースギタリスト、
「ブルースマスター」塩次伸二さんが本日、ツアー中の栃木県で、
心疾患のため急逝されました。まだ五十代なのに・・・・。



私はこの人のギターを聞き続けて三十五年になります。
とにかくブルースギターといえばこの人の右に出る人はなく、
また,この人以上のブルースギターを、実際に聞いたことがありません。




若き日に伝説の「ウエストロードブルースバンド」から始まったその足跡は、
日本のブルースの歴史そのものでした。
この人たちが始めた「日本のブルース」は七十年代にブルースのブームをもたらしました。



エストロードをはじめ、近藤房之助がいたブルースハウスブルースバンド、
上田正樹とサウストゥサウス、ウィーピングハープ妹尾隆一郎、尾関ブラザーズ、
そして憂歌団




その中心の京都では、拾得、たくたくをはじめとするライブハウスで
夜な夜なブルースナイトが繰り広げられていました。



当時、高校生の私達は、チャリンコ飛ばしてライブハウスをはしごしてました。
以前、テレビで上田正樹さんが
「あの頃、京都大阪には大袈裟に言うと、
お地蔵さんみたいに町内にひとつブルースバンドがあった」
と言ってたことを思い出します。
その中心に位置したのが天才ギタリスト、塩次伸二さんでした。
喜怒哀楽、すべてをつむぎ出すその指は、まさしく「神の指」でした。
それを見るのも去年の暮れの拾得が最後となるとは・・・・。

続く。