「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっ飛ばせ!」



            

             ONと一緒に過ごした子供達 


             

             

             ミスターG 栄光の背番号 3


以前、プロ野球評論家の近藤唯之さんが、御自身の著書で
ミスターのエピソードを書いておられた中に、こんなのがありました。




今から10年ほど前にミスターがラジオの収録をした時の話です。
(断っておきますが、近藤さんは超ベテランの野球評論家で、
作り話をしたり 話を大きくしたりなさる方ではありません。この話は全て本当の話です。)




番組がスタートし、初めにアナウンサーが
「さあ皆さん、今日はお待ちかね ビックなゲストをお迎えいたしました。この方です!」
「皆さんこんばんわ。私、ジャイアンツのナガシマシゲルです」




ミスターの名前はナガシマシゲオ。ディレクターは呆然としました。
そりゃそうでしょう。男が60超えて、自分の名前を間違っちゃうんですから。
それでも収録は進み、番組は終了しました。
しかし、「ナガシマシゲル」では番組が始まりません。
でも、相手は天下の「ミスタープロ野球」。
ディレクターは恐る恐る
「長島さん、当方のミスで頭の部分がうまく録音されませんでした。
申し訳ございませんが、もう一度 自己紹介の部分、 お願いできませんでしょうか」




ミスターはいつもの調子で[え〜結構ですよ〜」
胸をなでおろすディレクター。
「それでは頭の部分、もう一度いきます〜、スタート!」
「皆さんこんばんわ。私、ジャイアンツのナガシマシゲルです」
ディレクターは頭を抱えてうずくまってしまいました。    




大天才は全てにおいて、規格外なのです。