「くたばれ、眼鏡情報!人まね禁止」
書いてるやつらも素人だ!大丈夫!書を捨てて街へでよう
      ・・・・・続、さらばブランド、こんにちは、わたし・・・・・

テオを取り扱うようになって1年ぐらいでしたか、やはり、歯車は動き始めました。
そのうち、ポツポツと、コンセプトショップといわれるお店が、登場するようになりました。
海外だけでなく、日本のメーカーも、続々と、その存在感を、示し始めたのも、このころでした。

鯖江では、金子眼鏡<イムズ>が、その先陣をきりました。
今をときめく、フォーナインズが立ち上がったのも、この頃でした。

今までは、雑誌の隅にものせてもらえなかった「メガネ」が、その表紙を飾るようになり、
いわゆる、「メガネブーム」が起こったわけです。
それまで、老若男女、一緒だったショップに、独立運動が起きたようなものでした。

これは、本当は私達にとって、大変、喜ばしいはずでした。
やっと、われわれの業態が認められたということだからです。

でも、そう単純に喜んでばかりはおれませんでした。・・・・これは、どの業界にもあることですが、
一人歩きをするようになって、少し、足元が見えずらくなったように思えたました。
あまりにも、テンポが速すぎたのです。

メガネは服のように、年に3回も4回も買われる方はまれで、平均すると、1年半に1つぐらいでしょうか。
そんなにしょっちゅう買われるものでもありません。認知度が低かったスペースです。
ところが、いままで隙間だったその部分に、スポットライトが当たってブームが起きたわけです。

お客様は、みんな憑かれたように、コンセプトショップ通いをはじめました。
私たち自身も、戸惑うような「メガネバブル」が起こったのです。

これは、私達の実力を超えてしまった異様なもので
残念なことに、立場の逆転が起きてしまいました。

まもなく、気がつくと、お客様の前に教祖様、
すなわち「メガネの伝道師」が、北は北海道、南は九州、沖縄まで現れ始めました。
一ヶ月前にアルバイトで採用されたばかりの店員も、一緒になって・・・・・・・・・

次回からのシリーズは・・・・もともと、僕らはただの眼鏡屋でっせ・・・・・の始まりです。乞う、ご期待!