「くたばれ、眼鏡情報!人まね禁止」
書いてるやつらも素人だ!大丈夫!書を捨てて街へでよう

前回にも書きましたが、ど真ん中に階段を持ってくることにくわえて
彼は店内の天井に もうひとつ屋根を作ると言い出しました。

もちろん本当の屋根は外にあって見えませんが、店内の屋根は瓦の色をしたタイルに覆われて
店内の2階部分から 真ん中の階段に垂れ下がるように 店のウインドに向かってのびてきて、
おまけにウインドをこえて店の外まで突き出ていました。

屋根は瓦ではそのまますぎると言う事で モダンさを出す為に 
タイルになったわけですが、
下の階段とあいまって、なんとも印象の強い、そして美しいデザインに心打たれた私は、
この時、彼が「特別の可能性」を持つデザイナーであることを確信したのでした。

両脇の壁の一面に信楽焼きで作った壺を埋め込み、底にアクリルの板を張って 
後ろからライトを当ててフレームを見せる方法も斬新でした。

フォーナインズの人が見学に来て、「新しい店をたくさん見てきて、綺麗なんだけど、
どこも同じように感じてしまう。でも、この店は今までの店と全く違う。見たことが無い。」

この言葉を聴いたとき、ロジータの改装を1刻も早く 彼、荒井 弘氏の手にゆだねなければ、
と思わずにおられませんでした.。   続く。