「メガネ越し、傍目八目(おかめはちもく)、右も左もぶっとばせ!」



さて、明日はいよいよジャパンカップ。もう二十九回目か。
はじめは招待馬という形で、「何とか来てください」で
来る外国の馬もB級。それでも手も足も出なかったことを思い出します。
隔世の感です。



いまや地の利もあって日本馬が勝って当たり前のようになりました。
でも、今回の外国馬には「ほんまもん」がいます。
八枠十六番のコンデュイット
イギリスのセントレジャーキングジョージ
アメリカのブリダーズカップ二連覇という世界でも五本の指に入る名馬。
もちろん十七頭まとめて、力でねじ伏せても何の不思議もありません。



ただ、やはりローテーションがなんともキツイ。
とてもじゃないが「今秋はジャパンカップが目標」とはいえません。



迎え撃つ日本馬は、去年の覇者スクリーンヒーロー
去年の菊花賞馬オウケンブルーリ、ダービー二着馬リーチザクラウン
五十三キロがなんとも魅力の秋華賞馬レッドデザイアなど優駿が揃いましたが
私はやはりウオッカ



久しぶりの二千四百ですが、春の場所も同じ東京競馬場
伝説となった安田記念のゴール前の彼女の姿が忘れられません。




実況のアナウンサーが「あんなに苦しいところから、よくぞ、よくぞとらえました!」
と叫んだ気持ちが、テレビを見ていて痛いほどわかる今年一番のシーンでした。
ひょっとしたら、これが彼女の最後の舞台になるかもしれません。
ダービーの再現を願って、二十九回目を迎えます。

                         続く